オンデマンド印刷では主にインターネットなどからのデータ入稿式に対応している場合が多いのですが、印刷所によっては持ち込みによる印刷にも対応が進んでいます。オンデマンド印刷の利点はデータ確認無しで印刷するスピード感、また、版を作らないことによるコスト削減です。そのため、印刷所によっては自動化が進み、データ持ち込みに対応しない場合も少なくないようです。しかし、実際に印刷物を確認してから印刷を進めたいというニーズもあるので対応が進んでいます。

オンデマンド印刷では版を作らないので少量印刷でもコストがそれほどかかりません。そのため、テスト印刷を少量頼んでいから一気に残りを印刷するという場合も少なくありません。また、修正もしやすいことから主に個人での印刷依頼も多いようです。オンデマンド印刷で扱えるデータフォーマットも広がっています。

以前はAdobeのSRGBやIllsutratorのAI方式以外は受け付けないという場合が多かったのですが、PDFやPSDなど幅広いフォーマットに対応してきたことでより発注数が増えています。ただし、色調整が甘い、また、線の表示が納得できるレベルで印刷できないなどの問題も発生しやすくなっていました。そこで印刷所にて印刷データを持込、数部印刷して問題が出ていないか確認する利用者も多いようです。ただし、オンデマンド印刷所の多くは発送のみに人員を配置していることもあり、印刷データにアドバイスを出せない場合も多いので注意が必要です