近年人気を集めているネットプリントですが、印刷目的によってはメリットもありデメリットも持つものとなります。その判断を下すためには、印刷における作業の流れを把握しておくことが必要です。通常印刷を注文するためには、まず必要となるデータを入稿することになります。使用する文字や写真の画像データ、レイアウトのためのデータなどです。

Photoshopなどのレタッチソフトのためのデータを用意することも必要となります。そしてまずは製版作業を行うことになります。オフセット機で使用するインキの色は、藍色と紅色、黄色と墨色の4色となります。そして多くの画像データは色の3原色なので、データ変換を行う作業を行います。

実はここで、オリジナルの色合いと異なることになるので修正作業が必要となります。さらにクライアントが求める色調にするため、さらに補正を行います。そうして出来たデータを刷版によってアルミ板に焼き付けたあと、オフセット機にセットして印刷を行います。実際にインキがのると、さらに色調には変換が現れるために再び修正作業を行なって試し刷りを繰り返します。

これを何度も行い、クライアントが求める色合いに近づけていきます。ネットプリントはこの工程を無くして、基準となる刷り濃度で統一した印刷を行います。そこでクライアントが求める色合いと違うことで不都合があるとすれば、従来の製版会社に依頼することが必要となります。チラシのような広告において問題が無ければ、このネットプリントを利するという流れになるわけです。